私は公ギルドのギルドマスター、チュウ兵衛。
ひよっこ共の世話をしたり情報の売買をするのが主な仕事だ。
ワタシほどの大物になれば情報のほうからやってくるのだが、
時には自ら足を運んで情報を仕入れる事もある。
もちろん、そんな情報は「超」一級品なので情報料も安くはない。
今回は森の奥に廃坑があり、そこにお宝の山があるという
噂を聞きつけたので真相を確かめるため足を運んでみた。
森を進んでいくと主なのかシカに出逢う。
噂の話を聞いてみたものの、けんもほろろなあしらいをうける。
ハム付き合いが苦手なのか…或いは噂の宝を奪われたくないのだろう。
私は早々にその場を離れ奥に進んでいくと
怪しげな雰囲気を漂わせる坑道の入り口を見つけた。
私のお宝センサーなヒゲがここは「当り」だと告げる。
早速にズンズンと坑道の奥へとすすむ。
そういえば、以前にもこんな坑道を歩いたようなデジャヴがしたが、
逸る心がそう錯覚させるのだと歩を進めた。
坑道を下まで下りきると、
コレまでとは明らかに違った人工物の様相が…
これはますますお宝の噂に信憑性が湧いてくる。
この情報は高く売れそうだ。
今夜は高級ヒマワリの種で乾杯だ!
そんなことを考えながらにんまりとしていると……
Σ(゚口゚;)//
ドドドドドドドドラゴン?!!!!
なぜ、こんな所に?!
……というか、何処からこんなデカいのが入ったんだ??
さすがのワタシでも、あの大きさのドラゴンを相手にするのは難しい。
これではお宝があるのかすらも確かめられない……
仕方が無い。今回は諦めるとしよう。
け、決してドラゴンが恐ろしかったからではない。
この危険な情報を伝える事もワタシの仕事だから
生きて戻らなければならなかったのだ。
こ、このワタシがデッカいトカゲ野郎に恐れるはずもない!
ちちちちちちょっとビックリしただけだ。ちょっと……
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